ひたすら切る職人
本日は朝から「木のはがため」を切っています。
「タコ」とか「てるてるボウズ」とか、我ながら変な形状だなぁと思うわけですが
どちらも入りくんだ形状なので糸ノコの操作が少し難しく、作業としては真剣です。
いつものように山崎まさよしの歌をBGMに、サクサクと進んでおります。
*
「てるてるボウズ」などがとくにそうですが、ラトル工房の商品は、デザインに
季節感を取り入れるようにしています。
ファッションやスイーツなどが季節感を大事にするのに、どうして「おもちゃ」には
その傾向が薄いのだろうなぁ‥という疑問を以前からもっていたので
実験的にとりいれてみたのですが、これが正解だったようで
季節限定商品はどれも御好評をいただいております。
*
季節のデザインを考えるとき、結構参考になっているのが「和菓子」です。
「桜」や「菊」などの花はもちろん、「さざ波」や「雪」などの風景までも
和菓子では形として表現してしまいます。
これは「茶道」の影響が大なのでしょうが、どの形も至極シンプルで
とても勉強になります。
*
和菓子といえば、私の祖父は和菓子を作るときに使う「木型」を作っていたのだと、
この仕事につくとき、はじめて母に聞かされました。
木材に「梅」や「魚」の形をノコギリで切ったり彫ったりしていたようですが
‥まるきり今の自分の仕事のようなことをしていたわけです(笑)。
明治・大正の時代に、自分と同じような顔をした人が、同じように木を切っていたのだと
想像すると、面白くもあり少し嬉しくもあります。
*
‥で、途中休憩で写真を撮ってみました。
こう並ぶと不気味ではあります(三つ目に見えるのはヒモを通す穴です)。
この後、ヤスリやトリマーを使ってきれいに仕上げていきます。
| 固定リンク
コメント