小豆を選ぶ職人
「小豆(あずき)」を買ってきました。
‥この出だしだと、まるで「ごはんの献立」のブログでも書いているようですが(笑)、
ラトル工房で「材料」として使っている「小豆」が少なくなってきてしまったので、その
補充として買ってきたのです。
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工房で作っている「木のラトル」には、振るとカラカラとキレイで澄んだ音がなるように
「小豆」を仕込んでいます。開業前に「木のつぶ」や「黒豆」「コーヒー豆」などなど‥
いろいろと「音の違い」を試してみたのですが、結果的に落ち着いたのがいま使って
いる「小豆」でした。
また「小豆」といってもいろいろあるようでして、有名なのは高級な「丹波の大納言」
ですが、大納言は粒が大きすぎるため振った時の音が「重く」なってしまうようでして、
穴からこぼれでない程度の「小粒」で、水分が少ないため「腐りにくく」、さらに「国産で
安全」という点から、「北海道産の小粒小豆」を選んで使っています。
さらに仕込む「豆の数」も微妙で、少なすぎると「物足りず」、多すぎると「響かず」‥
という感じで、これも粒数をいろいろと変えた結果、現在の数となりました。
‥豆の数は一応「企業秘密」です(笑)。
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ここまで「音」にこだわっているのは、娘が生まれて保育器から出たあと、はじめて
母親と一緒に寝かされる「入院部屋」の静けさを知ってしまったからでして、あの一種
「神聖な場所」でガチャガチャと騒がしい音、ましてや電子音などは「赤ちゃんの耳」には
「害」でしかないと痛感してしまい、それ以来「優しい音」にこだわるようになりました。
「さざ波」にしても「木のさえずり」にしても、自然物からでる音はやはり優しいのです。
「クリスマス特製ギフトセット」を発売しました!
『ラトル工房ブータレブー』
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