工房を掃除する職人
GWのイベントも終わり「ホッと一息」ということで、昨日は半日かけて休み中も
フル稼働だった「工房の道具たち」の掃除&メンテナンスを行いました。
本当は毎日やるべき作業なのでしょうが、製作が立て込んでしまうとついつい
サボリがちになってしまいまして、おかげでどの道具も「木の粉まみれ」でそれは
それはひどい惨状です(笑)。
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ブータレブーの工房は「電動糸のこ」と「ボール盤(卓上ドリル)」が作業台に
ドン!ドン!と置かれているだけの、じつに小さな「ミニ工房」です。
「よくこんな狭いところで」と驚かれる方もいるのですが、製材(木材をブロック状に
切り出す作業)は材木店さんでお願いして仕入れていますし、そもそも作っている
作品が「赤ちゃん用」でとても小さいということもありまして、これでも必要十分な
スペースなのです。
「自分のペースにあったスペース」…とゴロもぴったりでダジャレのようですが、
今の自分の生産量には丁度良い工房だと思っています。
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とくに作業の要となっているのが「電動糸のこ」なのですが、ブータレブーでは
ドイツ・ヘグナー社の「マルチカットソー」という機械を使っています。
イタリアントマトのような赤いボディ!(でもドイツ製)
日本の住宅事情にマッチした静音性!(でもドイツ製)
…と、褒めだしたらキリがないのですが、なにはともかくスイスイと良く切れます。
ほかの「糸のこ」をそれほど使ったことがないので比較はできないのですが、
開業前にラトルの「試作第一号」を作ろうとしたときに間に合わせで購入した
「おもちゃのような糸のこ」が、騒音と振動ばかりでまったく切れなかったので
…そもそも厚いブナ材を切る機種ではなかったのですが(笑)、それに比べれば
もう雲泥の差です。
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ただし性能に比例して「価格」も雲泥の差で、万が一に故障でもしてしまったら
すぐ買い替え…とはいかないほど高価な機材でもあります。
すでに3年を経過し故障しないとも限らないわけでして、念入りにメンテナンスを
しつつも、「そろそろ買替え用の貯金もしなくてはいけないなぁ」とタメ息ももれる
今日この頃です。
『ラトル工房ブータレブー』
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