「ハケ」と「ノギス」と職人
年末に少し掃除をして綺麗になっていたはずの作業場も、年明けからの作業で
すでに木の粉まみれです。さすがに今回は作業をつめこみすぎてしまったようで、
気持ち的にも「いっぱい&いっぱい」な日々でした…が、昨日に大きな山も無事に
乗り越えまして、朗らかな気持ちでブログを書く冬の早朝です。
*
その木工作業で酷使している道具に「ハケ」と「ノギス」があります。
「ハケ」は、その名の通り小さなゴミやホコリをはらう道具
「ノギス」は、0.1ミリ単位で正確にモノの寸法を測ることができる計測器
…なのですが、いま現在使っている道具は美術学校へ入学するときに購入した
もので、当時18歳、来月で私も38歳になってしまうので、つまるところ「20年間」も
使い続けることになるのですね。
先日テレビのニュース番組で「成人式のお兄ちゃん、お姉ちゃん」が派手な
着物を着てワイワイとはしゃいでいましたが、私が「ハケとノギス」を買っていた
とき、この子たちは「オギャー」と生まれていたのかと思うと…月日の流れを
感じずにはいられませんでした(笑)。
とにかく、20年間そうとうメチャクチャな使い方をされてきたにもかかわらず、
壊れることなく働き続けてくれた「ハケ」と「ノギス」に、『成人おめでとう』と
心から言ってやりたい気分です。
*
「大きな山を越えた」とはいうものの、作業はまだまだ続きます。
今日もまた「ノギス」で木を測り、「ハケ」で木の粉をはらいながら作業をする
わけですが、アクセクしたなりに、我ながら良い作品が出来上がっているのでは
ないかと思います。
企業様の依頼品なのでこの場でお見せできないのがとても残念ですが(笑)、
機会がきたら紹介させてもらおうかと思います。
今日もお世話になります。
『ラトル工房ブータレブー』
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