焼印をおしていく職人
今週は「木の部品」をひたすら切り出しています。
「木材に図面を貼って、電動糸ノコを使って1つ1つ切り出していく」…という
一見面倒くさそうな単純作業なのですが、先週まで続いていた企画やデザインの
作業とは違って、あまり深く考えることなくただもう「無心」になれるので、
頭の休養にもなって丁度よいのです…実際は、空想や妄想などかなり雑念が
混ざってしまうのですが(笑)。
先月から新しく使いはじめた「ケヤキ」の香りが工房にひろがる中、ひさしぶりに
穏やかな気持ちで作業を進めております。
*
切り出し作業が済むと、今度はいくつかのパーツに「焼印」を施していきます。
ラトル工房のマークを象った焼印なのですが、電気ゴテで熱したものを木材に
「ジュー」っと押し付けると綺麗にマークが施されます。印刷と違い木材を焦がして
色づけているので、「塗料が削れて赤ちゃんの口に入ってしまう」…などの心配も
ありません。
ちなみに、この「焼印」にどんな意味があるかと言いますと
『このマークは、赤ちゃんのために心をこめて作った証です!』
…などと断言できるとカッコいいのですが、そこまで大きな意味合いはなく(笑)、
単純に『ラトル工房ブータレブーの商品であること』を表わしています。
正直なところ、開業当初は「カッコよいから付けておこう」という極めて
軽い気持ちで焼印を施していたのですが、年月とともに商品数が徐々に増え、
オーダー品などの製作で「作品の形状」も様々になってきますと、このマークが
あることで多少異色な作品を作っても
「ラトル工房の商品です!どこかで買ってきたわけではありません」
と、自作の証明になってくれるので、近ごろはとても重宝しています。
絵画や書道では作品の隅に「作者のサインや捺印」が施されていますが、
焼印もそれと同様の意味合いがあるのだなぁ…と、開業3年にしてようやく
気がついた今日この頃です(笑)。
*
ちなみにこの「焼印」は、北海道小樽市の『焼印工房』さんにて製作して
いただきました。インターネットから直接注文できるのでオススメです。
「焼印」を作りたい方がどれほどいるかは解りませんが(笑)、興味のある
かたはこちらのHPをどうぞ。
焼印工房 : http://www.otaru-cast.com/
…と、ブログを書いている途中にも数件の御注文が(ありがとうございます!)。
部品の補充も済んだので、これで慌てることなく製作に励むことができます。
『ラトル工房ブータレブー』http://www.bootaleboo.com
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