偉そうに語る職人
以前のブログでも紹介させていただきました、「こどもちゃれんじ」の
教材『ひらめきブロック』の特設HPを拝見しました。
たくさんの子供たちがそれぞれに組み立てた「ひらめきブロック」を
手にした写真がズラズラ~っと並んだHPなのですが、
「おー、こんなにたくさんの子供たちが遊んでくれたのかー」
…と、しばらくパソコン画面に魅入ってしまいました。
開発に携わった人間としましては「感無量」です。
*
木のおもちゃを作っていると、このような「プラスチックの玩具」や
「大量生産の玩具」を悪者扱いするような言葉を時々耳にしてしまいます。
かくいう私も、行き過ぎた「大量生産」には反抗心を抱いているところが
あるのですが(笑)、現在の「日本の玩具市場」をここまで成長させたのは
「プラスチック」に他ならないことも理解していますし、ましてや決して
「悪者」ではないとも思っています。
沢山の人に安価でモノを提供することができる「プラスチック」は、
昭和の貧しい子供たちの手にも「おもちゃ」を贈り届けるための
「魔法の材料」だったのだ
…とは、ブリキの時代から玩具開発をしてきた私の「おもちゃの師匠」が
語っていた言葉なのですが、確かに今現在でもプラスチックだからこそ
低い価格に抑えられている「おもちゃ」がほとんどです。
問題なのは、そんな昔の偉人たちの理念など消え去って、現在は
「ただお金を儲けるため」に大量生産&プラスチックへ容易に走って
しまいことなのではないか…と思えてなりません。
「木には木の」「プラスチックにはプラスチックの」それぞれの利点が
あるわけでして、玩具全般を愛する者としては、遠回りをしてでも
色々な可能性を考えて、本当の意味で「あるべきおもちゃ」を生みだして
いけたら良いなぁと思っております。
*
…今回はつい「おもちゃ」について偉そうに語ってしまいましたが(笑)、
私自信が時々「木のおもちゃ」を作りつづける意義を忘れてしまいそうに
なることがありまして、そのためもあって今回このようなブログになって
しまいました。
なんにしましても、おもちゃは「子供たちのため」に作りたいものです。
『ラトル工房ブータレブー』 http://www.bootaleboo.com
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