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2011年2月 4日 (金)

おもちゃの役割を考える職人

 娘が一番仲良くしていた友達が、この春に引越してしまうことになりました。

 先日に妻がそれを教えたらしく、「引越しても遊べると良いね」などと娘と

いつも通りに会話をしていたのですが、急に黙り込んだかと思うと

 「なんだかドキドキしてきた」

…と、なんともいえない表情で娘がつぶやきました。

 まだまだ感情表現が定まらない4歳の娘は、引越しから直接「悲しい」とか

「寂しい」という感情につながらないながらも、なにか「ただならない事」が

起こりそうなことだけを肌で感じ、「ドキドキ」という表現になったようです。

 子供の「感情の芽生え」をあらためて感じさせる一言でした。

 「楽しい」とか「悲しい」とか言葉にすると単純になってしまいますが、

実際はその時々でもっと細かい感情の違いを感じるものだと思います。 

 近ごろ、その「色々な感情」を子供に感じさせることが「おもちゃ」の

一番の役割なのではないか…と考えるようになりました。

 

 リカちゃん人形で愛情を感じたり

 ベイブレードで闘志を燃やしたり

 プリキュアで正義感を感じたり

 パズルゲームで悩んだり

 

 生きていくにはまったく必要ない「おもちゃ」たちですが、それを手にした

子供たちはその場面場面でいろいろな「感情」を感じているのだと思います。

それは、とても大事な「おもちゃの役割」なのではないか…と、10数年玩具に

携わってきて、ようやく感じるようになりました…今さらですが(笑)。

 

 いざ「お前の作るおもちゃは感情を芽生えさせられているのか?」…と

言われてしまうと確信が持てないわけですが、せめて子供の心に何かが

響くようなおもちゃを生みだしたい…という気持ちは持ち続けていたいと

思っております。

 私自信がとても感情表現に乏しい人間で、恐らくそれはとても損な

生き方だったのではないかと思えてならないわけですが(笑)、

せめて娘には、色々な感情を表現できる人間に成長してもらいたいもの

だなぁと思っております。

 

『ラトル工房ブータレブー』 http://www.bootaleboo.com

 

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コメント

これだけのものを作れる方が
損な生き方をしてきたとは思えません。
娘さんにちょっと大きなものを作ってあげたらどうでしょう。

木馬とか・・・。

投稿: thuu | 2011年2月 7日 (月) 22時47分

thuu様

コメントありがとうございます。

来月が娘の誕生月なので、なにか作ってやれればと
思ってはいるのですが…なかなか案が浮かばないものですね。

「損な生き方」といいますか、
今まで多くの人と出会ってきたはずが、多くを伝える
ことができず、その後あまり交流が続かない性格
…というのは、やはりもったいなかったなぁと
この歳になって思います。
今さら改善できる性格ではないように思いますが(笑)、
せめて今後は「お付き合い」を大事にしたいところです。

thuu様も今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: ブータレブー | 2011年2月 8日 (火) 11時07分

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