木のおもちゃを作る職人
この度の震災において、わが工房へ心配の御連絡をいただいた
お客様やお取引先様には、この場を借りてお礼申し上げます。
工房が所在する埼玉県は、当日は「震度5強」の揺れとなりましたが、
幸いにも住居の壁面に小さなヒビが入った程度で負傷や被害もなく、
その後、調整停電やガソリンスタンドの渋滞など影響はあるものの、
震災地の方々の状況を想えば御心配いただくのが申し訳ないほど
「平常」な状況となっております。
*
現在、私の義姉が臨月をむかえており来週にも出産を予定しています。
その旦那さんは「自衛官」で、震災下のため帰宅することもできず
楽しみにしていた「立会い出産」も難しいであろう状況です。
このことをブログの話題とすることに「ためらい」はあったのですが、
あえてこの場で、この2人を応援してあげたいと思いペンをとらせて
いただいた次第です。
「がんばれ ゆいちゃん! がんばれ かの君!」
今回の震災では多くの方々が犠牲となり、多くの物が失われました。
テレビの報道を観ていてもその被害や危機感が日増しに増加して
いくなか、一方で「新しい命」が誕生しようとしていることは、やはり
とても素晴らしいことなのだと思います。
これから産まれてくる赤ちゃんが最初に目にするものとして、
悲観した世界ではなく、やはり私は希望をもって明るい笑顔を見せて
あげたいという想いから、昨日から「木のおもちゃ」の製作作業を
再開させていただきました。
節電が必要な状況下で「電動工具」を使うことは罪悪なのかも
しれませんが(もちろん調整停電の際には作業は中断しますが)、
やはり不安に閉じこもっているのは私の性にはあわないのです。
*
今のような状況下であるからこそ、なにかを作り出せる人間は
作り始めるべきだろうと思います。そして願わくば、そのなかに
「核を利用しない安全なエネルギー」が含まれることを切に願います。
『ラトル工房ブータレブー』 http://www.bootaleboo.com
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