少年ジャンプ的な職人
木の粉が舞う工房の中、開業時から音楽を流し続けてくれた戦友の
「CDプレイヤー」が、先日にとうとう故障してしまいました。
CDを入れてもすぐに吐き出されてしまい、レンズ掃除などをしてもまったく
改善されずさすがに「買い替え」を予定していたのですが、しばしの代案として
機種変更して使わなくなった「昔のi-phone」をプレーヤーに接続して、
取り込んでいた音楽を聴いているのですが…
まったく問題なし(笑)。
むしろCDを交換しなくても済んでしまうので、以前よりも便利になってしまい
「もっと早くこうしておけば良かった」…と後悔してしまいました。
ちなみに近頃は映画「ダークナイト」のサントラを聴きながら作業するのが
マイブームです。
*
「早くこうしておけば良かった」…と思ってしまうことがこのところ多く、
例えば製作作業でも、先日から「木材の角を丸める作業」に使用する
「電動ルーター」という電動工具を新たに1台導入させていただき、
2種類を並行して作業するようになったのですが…
「プロクソン製ルーター」。
奥手が新人の
「ボッシュ製ルーター」。
昔から使っている「プロクソン製」は繊細な作業に向いている工具なので
ラトル工房の「小さくて複雑な形状」をした部品の加工には欠かせないもの
なのですが…とにかく貧弱なので(笑)、近頃の長時間作業と夏の猛暑には
厳しいものがありました。
そこでパワータイプの新人「ボッシュ製」を導入し、繊細な部分以外は
こちらでガンガン加工するようにしたところみごとに的を獲たようで、
これが、劇的に早くて綺麗に仕上げられるようになってしまいました。
…じつは「ボッシュ製」自体は数年前から所持して棚の奥に眠っていた
電動工具でしたので(笑)、なおさら「もっと早くこうしておけば良かった」と
心底思ってしまった一幕でした。
*
全て手探りで初めてしまった仕事ですので、未だにこういうことが多く
起ってしまうのですが、「危機的な状態」を「新しい方法」で打開していく
…という少年ジャンプ的な展開は嫌いではないので(笑)、
「これでいいのだ」とつくづく思う41歳の秋でした。
工作教室では、秋&冬の
「木のはがため」も販売。
さらに磨きのかかった
作品をぜひ御覧ください。
『ラトル工房ブータレブー』http://www.bootaleboo.com
| 固定リンク
コメント