ブタの傷に悩む職人
9月はオーダー品の製作が続いていましたが、それらも月をまたぐ
ことなく無事に納品を済ますことができましたので、しばらくぶりに
本業(?)の「木のラトル」に集中して、ガシガシと製作を進めております。
忙しくも「勝手知ったる作業」ばかりなので、気分的にはかなり楽です。
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同じ種類の「木材」を使用していても、その時々で微妙な「色み」や
「模様(木目)」は異なってきます。
とくに塗装を施さない「無塗装の木のおもちゃ」の場合はその違いが
ハッキリと出てしまうのですが、それは玩具に「個性」を与えてくれる
恩恵でもあり、プラスチックでは真似ができない木製玩具ならではの
利点だと思っています。
…が、時には「厄介な木目」に遭遇することもあります。
今週も「ぶたのラトル」の製作を進めていたところ、悩ましい部分に
木目が出てきてしまいました。
くっきり一本線の
木目が発生。
気にしない人はまったく気にならない木目だとは思うのですが、
こと「ラトル」の場合は出産祝いなどで御購入される方々も多いので、
祝いの品に「頬に傷あるブタ」はどうか…と悩んでしまいまして、
結果、残念ながらこの部品は使わないことにしました。
ただ捨ててしまうのも芸がないので、息抜きがてら少し悪さをして
仕上げてみました。
触ると火傷するブー。
…良い感じに仕上がったのではないでしょうか(笑)。
これが「妖怪ウォッチ」などであれば「レア商品」として通常商品に
混ぜてしまうところなのですが…さすがにそれはお店やお客さんに
怒られてしまうので、工房の棚に飾っておくことにします。
この「アウトローシリーズ」も着々と増えています…。
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例年ですとやはり10月からは繁忙期で御注文が増えてくる傾向に
ありますし(そうなってくれると良いのですが…)、さらに中旬になると
いくつかの締切りやイベント(東京おもちゃまつり)が待っていますので、
土壇場で尻に火がつかないように「早め&早め」で作業をクリアして
いきたいと思っております。
『ラトル工房ブータレブー』http://www.bootaleboo.com
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