レーザーの時間を短縮した職人
4月になり「令和」の新年号が発表された途端に
御注文が山のように入ってきたり…
ロボットラトルの審査結果が出たり…
…と、加速度的に忙しくなってしまいました。
”10連休”に備えて販売店さんからの御注文が
集中しているためなのかもしれませんが、
とにかく4月は月末までひたすらに仕事をこなして、
最後は「平成」と「アベンジャーズ」のエンドゲームを
燃え尽きながら迎える…という流れになりそうです。
*
仕事が忙しくなる一方で、前回のブログでお伝えしたように
2つのイベント分の「ロボットラトル」の製作を進めなくては
いけません。
スケジュール管理がますます大事になってくるのですが、
そんな中、ここしばらく検討してきた成果で「レーザー加工」の
作業時間を極端に短くすることに成功しました。
少し専門的な説明になりますが(興味のない方は飛ばしてください)
「レーザー加工」には”ラスター方式”と”ベクター方式”という
2つの加工方法があります。
”ラスター方式”は、レーザーヘッドをプリンターのように
ひたすら左右に移動させて焼いていく方式です。
濃淡やグラデーションが付けられるので写真画像などの
焼き付けも可能な方式です。
一方”ベクター方式”はペンで線を描くようにレーザーヘッドを
くねくねと移動させて焼いていく方式です。
線の強弱はつけられませんが、滑らかな線が描け、無駄な移動が
ないので作業時間が短く済みます。
私の場合、以前使用していた「卓上レーザー加工機」が
ラスター方式のみの対応だったので、その流れからずっと
そちらの方法で加工してきました。
…が、加工時間がものすごくかかってしまい
小さなものでも6~10分、大きくなると20~30分も
1つの加工にかかってしまうような状況でした。
昨年から使用している「FABOOL Laser mini」は
どちらの方式にも対応可能なので、ものは試しと
試行錯誤しながら”ベクター方式”に適した図面に
調整していざ試してみたところ…
…なんと小さなもので10~20秒、大きなものでも
1~2分で加工できるようになってしまいました。
今までなんだったのかという気分ではありますが、
いまの状況での”時間短縮”は何よりもありがたく、
成功したときはひとりで小躍りしてしまいました(笑)。
*
加工時間が劇的に短くなってくれたので、これは
ロボットラトルだけに使うのはもったいないと
”本業のおもちゃ製作”にも徐々に取り入れるように
なりました。
今後の新しい作品制作にも活かせそうな気がします。
ラトル工房ブータレブー
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