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2019年4月 6日 (土)

レーザーの時間を短縮した職人

 4月になり「令和」の新年号が発表された途端に

 御注文が山のように入ってきたり…

 ロボットラトルの審査結果が出たり…

…と、加速度的に忙しくなってしまいました。

  

 ”10連休”に備えて販売店さんからの御注文が

集中しているためなのかもしれませんが、

とにかく4月は月末までひたすらに仕事をこなして、

最後は「平成」と「アベンジャーズ」のエンドゲームを

燃え尽きながら迎える…という流れになりそうです。

 仕事が忙しくなる一方で、前回のブログでお伝えしたように

2つのイベント分の「ロボットラトル」の製作を進めなくては

いけません。

Blog1904061

  

 スケジュール管理がますます大事になってくるのですが、

そんな中、ここしばらく検討してきた成果で「レーザー加工」の

作業時間を極端に短くすることに成功しました。

  

 少し専門的な説明になりますが(興味のない方は飛ばしてください)

「レーザー加工」には”ラスター方式””ベクター方式”という

2つの加工方法があります。

  

 ”ラスター方式”は、レーザーヘッドをプリンターのように

ひたすら左右に移動させて焼いていく方式です。

濃淡やグラデーションが付けられるので写真画像などの

焼き付けも可能な方式です。

Photo

  

 一方”ベクター方式”はペンで線を描くようにレーザーヘッドを

くねくねと移動させて焼いていく方式です。

線の強弱はつけられませんが、滑らかな線が描け、無駄な移動が

ないので作業時間が短く済みます

Photo_1

  

 私の場合、以前使用していた「卓上レーザー加工機」が

ラスター方式のみの対応だったので、その流れからずっと

そちらの方法で加工してきました。

  

…が、加工時間がものすごくかかってしまい

小さなものでも6~10分、大きくなると20~30分

1つの加工にかかってしまうような状況でした。

  

 昨年から使用している「FABOOL Laser mini」は

どちらの方式にも対応可能なので、ものは試しと

試行錯誤しながら”ベクター方式”に適した図面に

調整していざ試してみたところ…

  

…なんと小さなもので10~20秒、大きなものでも

1~2分で加工できるようになってしまいました。

  

 今までなんだったのかという気分ではありますが、

いまの状況での”時間短縮”は何よりもありがたく、

成功したときはひとりで小躍りしてしまいました(笑)。

 加工時間が劇的に短くなってくれたので、これは

ロボットラトルだけに使うのはもったいないと

”本業のおもちゃ製作”にも徐々に取り入れるように

なりました。

Blog1904062

 

 今後の新しい作品制作にも活かせそうな気がします。

 

ラトル工房ブータレブー

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