重さを克服する職人
近ごろ、どんな映画やドラマをみても
15分で飽きてしまうことが多かったのですが、
しばらくぶりに"いっき見"してしまいました。
その作品が…
なんとアニメ「けいおん」です。
Amazonプライムビデオで自動で表示される
「あなたへのおすすめ」に上がっていたので
なんとなく観たところ…もうずっぽりで、
最初は「セル画アニメなのにキャラクターが
ちゃんと演奏している」と作りの細かさに
感心し、その後、脚本と雰囲気に魅了され
最終回&映画版では涙腺が緩むほどでした。
ヒット作品はやはり相応の魅力がある
ものだなあ…と感心しながら現在また
1話から見返しております(笑)。
*
オタク談義はこのへんで、
新作「うさぎのふりころり」について
材料となる白木”シナ材”が到着したので
さっそく製作してみました。
だがしかし…
”頭が持ち上がらない”という
根本的なトラブルが発生してしまいました。
ひとえに”木材”といっても重さや密度は
様々で、試作で使った「アガチス」に近い
重さの木材を選んだつもりだったのですが、
それぞれの「比重」を確認したところ…
アガチス:0.44から0.58
シナ:0.50
…と、なっていました。
どうやら試作は”アガチスの軽いもの”で
設計してしまったようで、シナ材では
重くて機能しないということです。
※参考までにラトルなどで使っている
木材の比重は
ブナ:0.70
ウォルナット:0.64
ケヤキ:0.69
…頑丈ですが重くて使えません。
これで諦めるどころか、むしろ
開発者魂に火が付くのが私の性で、
設計をやり直してトライ&エラーを
繰り返すこと一週間。
本日、満足できる”改良版”が
無事に仕上がりました。
動きもかなり安定しているので
これでようやく商品化できると思います。
ラトル工房ブータレブー
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